2017年3月2日木曜日

切花延命剤に含まれる成分

切花の延命剤に含まれる成分の役割は何でしょうか?
切花はただ水に挿しておくより、切花の延命剤を入れておくと長持ちします。
その成分は主に、殺菌剤と糖分だと思うのですが、その成分の役割はなんでしょうか?

植物の細胞でエネルギーとして使われるのでしょうか?
浸透圧の関係でよりたくさん細胞が水を吸って花が大きくなると聞いた事があります。
ただ浸透圧で水をたくさん吸わせるなら、純水を入れておけば一番良いと思うのですがいかがでしょうか?
切り花は母体から切り離された時点から、根が果たしていた栄養素の供給が絶たれるため、老化の道を辿りはじめます。室内の明るさでは光合成による糖の補給も十分でありません。

老化は植物ホルモンと糖で調節されており、古くから、切り花や切り取った緑葉に3〜5%程度のブドウ糖やショ糖などを与えると延命効果(老化の抑制効果)のあることが知られています。

切り花の多くは、完全開花前のものが商品とされていますが、開花はとてもエネルギーを必要とする過程ですので、糖の供給はたいへん効果的なものです。

特に、キンギョソウのように、次から次へ開花する切り花には効果的とされています。ですから、ご指摘のような浸透圧調節というよりもエネルギー源、細胞の状態を正常に保つ作用を果たしています。

老化を抑制する植物ホルモンとしてサイトカイニンやオーキシン、老化を促進する植物ホルモンとしてエチレンが知られていますが、抑制に働く植物ホルモン(サイトカイニン、オーキシン)を外から与える利用法はたいへんに難しく実用化されていません(RNAの分解物を含む製品がありますが、おそらくサイトカイニン作用を期待しているのでしょう)。

しかし、植物体自身が作っている(しかも老化しかけると合成が盛んになる)老化を促進するエチレンは、その作用を抑制することで延命効果があります。

今から20年ほど前にエチレン作用を効果的に抑制するものとしてSTS(チオ亜硫酸銀)という、切り口から吸収され、容易に植物体内を移動する銀イオン剤が開発され広く切り花の延命剤として利用されています。カーネーション、スターチスなどでは特に効果的とされています。ですから市販の切り花延命剤には2つのタイプがあります。

1)ブドウ糖、ショ糖、マンニトールなどの糖類と抗菌剤を組み合わせた製品と
2)切り花の老化を促進する植物ホルモンであるエチレンの作用を抑制する銀イオン剤(STS)です。しかし、どちらもすべての種類の切り花に効果があるのではなく、効果のある場合、ない場合があり、前者では切り花の種類に応じて糖類と抗菌剤の種類の処方がたくさんあります。

STSは幅広い種類に効果がありますが、与え方などで効果のない場合も多く報告されています。

切り花の寿命はカビ、細菌などの繁殖による通導組織の「詰まり」などが大きく影響しますので、ほとんどの延命剤製品には抗菌剤が加えられています。

1と2を組み合わせたり、その他の成分を加えたりして特徴ある製品が多数あります。



切り花を長持ちさせる方法まとめ!日持ちに効果的な延命剤とは?

プレゼントにもらったり、せっかく買ってきたりした切り花の元気がなくなり、枯れてしまうのは残念ですよね。きれいな花は、できるだけ長く生けて楽しみたい!そこで今回は、切り花の長持ちをさせる方法や、日持ちに効果的な延命剤についてまとめました。

切り花とは?何日くらい日持ちするの?


切り花は、根を切り離した草花のことです。種類や室内の温度・湿度によって楽しめる期間が違い、長く楽しむためには、日持ちのする種類を選び、できるだけ涼しい環境で管理することが大切です。きちんと管理すれば、3ヶ月以上日持ちする花もありますよ。今回は、次の表のように、切り花を長持ちさせる方法をご紹介します。
季節日持ちの目安期間
4~5月/10~11月7~10日
6~9月4~5日
12~3月10~15日

切り花が長持ちしない原因とは?


切り花がすぐにしおれてしまうのは、水を吸い上げられず、水不足に陥っていることが原因です。
植物は、根から茎や葉、花に水を運ぶ導管が通っています。植物を生けている水にバクテリアなどの細菌が繁殖すると、導管から植物の中へと侵食し、水が行き渡らずに枯れてしまいます。また、茎を切るときに空気が導管に入ってしまうと、水が吸い上げられないこともあります。生ける前に切り花に処理を施し、日頃きちんと管理させることで長持ちさせることができます。

切り花を長持ちさせるコツとは?

1. 水揚げをする


植物は切り口から水を吸い上げて鮮度を保ちます。生ける前に切り口の状態を整える「水揚げ(みずあげ)」をすることで、切り口から新鮮な水を取り込めるようになります。また、植物がしおれてきたときに水揚げをすることで、元気を取り戻すことができます。
水揚げの最も簡単な方法は「水切り(みずきり)」です。水を入れた容器に切り花の茎を沈め、カッターやハサミを使って水中で茎を斜めに切り落とします。これによって、切り口から空気が入ることを防ぎ、水を吸い上げやすくします。この他にも、深水、湯揚げ、焼き揚げ、割込みといった水切りの方法があります。

2. 水に浸かる部分の葉っぱや蕾を取り除く


切り花は、本来栄養や水分、空気を吸収する根を失った状態です。葉っぱや蕾が余分についていると、水分の蒸発する量が増え、蕾を開かせるために栄養を使ってしまい、枯れやすくなります。また、水に葉っぱや蕾が浸かっていると、バクテリアが繁殖しやすい環境を作ってしまいます。生ける前に葉っぱや蕾を適度に摘み取り、栄養が消費されないようにしましょう。ただし、葉っぱは光合成をするために必要なので、すべて摘み取ってはいけません。

3. 冷暖房の風や高温多湿の環境を避ける


エアコンの効いた部屋は、室内の水蒸気が足りず、乾燥しやすくなっています。そのため、植物の葉っぱや花も乾いて元気がなくなります。また、暖かい部屋の水は腐りやすく、細菌が繁殖して植物を枯らしてしまいます。冷暖房の風が当たらず、室温の変化しにくい場所に切り花を生けた方が長持ちしますよ。また、意識的に霧吹きで水を吹きかけることも大切です。

4. 水と花の間に空間を作る


植物は茎葉や花で呼吸しています。株全体が水に浸かっていると酸素不足になり、枯れてしまいます。そのため、花の付け根まで水を入れず、すき間を5cmほど空けて、呼吸できるようにします。ただし、菊や枝ものは吸水量が多いので、水不足にならないよう注意してください。

5. 水を清潔に保つ


細菌の繁殖を防ぐために、毎日水を取り替えます。また、水を交換するときに、茎の表面についたぬめりを落とし、1cmほど茎を水切りしていくと長持ちしますよ。変色している部分は腐っているので、そこからさらに1cmほど上の部分でカットします。

切り花の日持ちに効果的な延命剤とは?


延命剤とは、名前の通り切り花の長く日持ちさせるための薬剤のことです。花束を買うと、つけてくれる場合があります。
主な成分は、糖分、抗菌剤、界面活性剤となっています。糖分は、花に栄養を補給し、みずみずしさを保つ効果があります。そして抗菌剤は、バクテリアや細菌が水の中で繁殖するのを抑える働きがあります。切り花を長持ちさせる方法で、砂糖水や漂白剤につけるとよいとされているのは、この糖分と抗菌剤の作用があるためです。

切り花を長持ちさせて楽しもう!


プレゼントでもらったり、購入したりした切り花は、少し手間を加えるだけで長く楽しむことができます。特に水切りを定期的に行うと、みずみずしさを保つことができますよ。根から切り離されているので、いずれ枯れてしまうことはしかたのないことですが、できるだけ長持ちさせてお部屋を華やかに彩ってくださいね。

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